パリのノートルダム大聖堂(寺院)の大火災で心を痛めた人が大勢いましたね。
何故にあそこまで燃え広がったのか?
防ぐ手立ては無いのか?
他の重要文化財や世界遺産ではどのような対策をしているのか??
ノートルダム大聖堂は木材が豊富!?
ノートルダム大聖堂に限らず、この中世に建てられた建築物って見た感じですと「石」ですよね?
学の無い私なんか、石を削り出して彫刻して製作された物だと思っていました。
- 日本 木造の文化
- 欧州 石造の文化
だと思っていましたよ。
ヨーロッパのお城とか古い建物って石造りって感じでしょ!?
ね?
いかにも「石」ていう感じなので、先の「ノートルダム大聖堂大火災」と聞いた時は、
「ん? 石が燃えるの??」
と不思議に思い、現場の映像や写真を見て、考えを改めたところです。
実は屋根部分の構造材が木造なのです。
木材で骨組みを作って、その周りを彫刻した石材などで覆っていたのですね。
その骨組みの木材が燃え広がってしまったのが今回の火災のようです。
建築から850年も経ち、その木材がすっかりと乾燥していたことも火災を一気に広げた事につながったようですね。
屋根を支える木造の柱は約850年を経て乾燥している。その上にほこりや硝石が堆積し、ちょっとした火花で引火する。炎はすぐに上がらず、目視できるまで数時間かかる。ノートルダム大聖堂では2度火災報知機が鳴った。最初の警報で火災が確認できなかったのは、報知器が煙に反応しても、炎が上がらなかったためだろう。ほこりに含まれた硝石は火薬のような効果を持つ。引火したところに乾燥した風が吹けば、あっという間に火が広がる。
引用元:https://www.sankei.com/world/news/190418/wor1904180019-n1.html
ただ、ゴシック建築で、尖塔を支えるアーチ構造が独立していたので、今回の火災で尖塔と屋根が崩壊しても、したの構造には影響が少なかったおかげで、ほとんどの構造を残すことが出来たようです。
火災に備えて、火災報知器は取り付けてありましたが、さすがにスプリンクラーまでは設置できていなかったようです。
現地の消防関係者も、
「歴史的重要な建物で無かったら、完全な違法建築だった。」
と苦笑いだったそうです。
さすがに現代の建築法・消防法などに照らし合わせて整備と言っても、歴史的な建物なので難しいですよね・・・