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タイタニック号ツアーのタイタン号潜水艇は以前にも行方不明に?救助できず・・まとめ

話題
richardrohl2によるPixabayからの画像
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大西洋の海底に眠る豪華客船タイタニック号の見学ツアーで消息を絶った潜水艇タイタン号についていろいろな情報が出てきています。

カンカンカンという音が検出されたということで生存者が機体を叩き救助を求めているという情報もありましたが、それはノイズでありいまだ場所が不明との情報もあります。

実はタイタン号の安全性については以前に疑義が出ていたという記事も出ていましたのでまとめました。

救助できず・・・

残念ながら潜水艇の残骸が見つかったとの報道がありました。

潜水艇タイタンの一部を発見したという事をアメリカの沿岸警備隊が発表したようです。

アメリカの沿岸警備隊は、北大西洋に沈没した豪華客船「タイタニック号」の残骸からおよそ500メートル離れた地点で、今月18日から消息不明になっていた潜水艇「タイタン」の一部を発見したと発表しました。

現場海域で捜索を行っていた無人探査機が発見したということです。

「タイタン」にはイギリスの富豪やフランスの探検家ら5人が乗っていましたが、つい先ほど、ツアーの運営会社は、「5人全員が亡くなったとみられる」とする声明を発表しました。

引用:潜水艇「タイタン」の一部を発見「全員亡くなったとみられる」(日テレNEWS) – Yahoo!ニュース

 

タイタンの一部を海底で見つけたということは・・・タイタンが破損しているということですね。

 

発見された破片は5つあり、タイタンの主要な部分ということです。

水深約3800メートルに沈んだタイタニック号の船首から約490メートル離れた場所で22日、タイタンの主要部分の破片が五つ発見された。幹部は「破片は周囲からの圧力で破壊的に押しつぶされたことを示す」と指摘した。

引用:https://www.yomiuri.co.jp/world/20230623-OYT1T50229/

 

深海ではかなりの水圧がかかりますので、その水圧に耐えられなかったのかもしれません。
一部報道によりますと、タイタンのタイタニック号探索ツアーは今回で3回目であり、過去2回はトラブルはあったものの無事生還していました。

後述しますが、運営会社の安全対策が疑問視されていたこともわかりましたし、また適切な機体の検査をしていたかどうかも怪しいという情報もあります。

過去2回深海に潜って戻ってきておりますが、当然ながら水圧や潮流によるダメージがあります。そのメンテナンスをしっかりやっていたかも疑問になります。

 

今回のツアーでは、深海へ向けて出発後1時間半で通信が途絶えたということですが、その頃にはタイタンの機体に何らかのトラブル、もしくは故障が生じていたのかもしれません。

どうやら水圧に絶えられずに圧壊した可能性が高いようです。

水中のセンサーには爆発音のようなデータがあったようですので、通信が途絶えた後に事故となった可能性が高いです。

米海軍高官は22日、タイタンが消息を絶った直後に米海軍が現場周辺の海域で爆発音のような音を探知していたことを明らかにした。外国の潜水艦などの活動を探知するセンサーが爆発音を拾ったという。20、21日に海中で感知した「異音」はタイタンと無関係の可能性がある。

引用:https://www.yomiuri.co.jp/world/20230623-OYT1T50229/

 

タイタンの破片の一部が引き上げたれました。

潜水艇タイタンの発見された破片の一部が引き上げられました。

 

 

タイタン号の安全対策に疑問?

richardrohl2によるPixabayからの画像

今回、深海に沈むタイタニック号の探索ツアーを行っていた潜水艇タイタンが行方不明になり、大規模な捜索が行われていますが、残りの酸素量が計算上不足する状況になってきています。

発見が急がれますが、そのタイタンの運営に関して安全対策に疑問が呈されていました。

なんと2018年には専門家から安全対策に対して疑念が出されていました。

 

 世界の海洋科学者、技術者や実務家で構成する海洋技術協会(MTS)は18年、ラッシュ氏に宛てた書簡で、タイタンの試作機の設計とタイタニック号の探索計画に対して「懸念」を伝えていた。米紙ニューヨーク・タイムズが公開した書簡によると、オーシャン・ゲート社のマーケティング資料では、タイタンは世界的な第三者認証機関の安全基準を満たすと記載されているが、MTS側は「基準を満たしているようには見えない」と指摘。

オーシャン・ゲート社の資料は「誤解を与え、業界全体の行動規範に違反する」と批判し、同社の「実験的なアプローチ」は「壊滅的」な結果をもたらす可能性もあると伝えていた。

また、複数の米メディアによると、オーシャン・ゲート社で海洋事業の責任者を務めた人物が5年前にタイタンの試作機の耐圧に関連する安全性などについて疑義を呈していたことが、裁判資料などから明らかになった。同社と元責任者は、秘密保持契約違反と不当解雇を主張して互いに提訴していたが、18年に和解したという。

引用:タイタニック号探索艇不明 18年に専門家らが「壊滅的な結果」懸念(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

 

タイタンの試作機に関して耐圧などの安全性に疑念があることと、深海のタイタニック号の探索計画自体の安全性に疑念があったというのです。

 

 捜索が行われる中、5年前から同潜水艇の安全性について懸念が示されていたことも明らかになった。「CNBC」の報道によると、同潜水艇を運営するオーシャンゲート・エクスペディション社の元責任者が、2018年の同社との訴訟で、潜水艇をまともにテストしていないことが「搭乗客を深刻な危険にさらす恐れがある」と警告したという。

オーシャンゲートの海洋運営局長を務めたデビッド・ロクリッジ氏は、シアトル連邦地裁に提出した文書で、「非破壊検査を実施せずにこの潜水艇を(深海に)航海させるという会社の立場には同意できない」と述べたという。非破壊検査は製品を破壊せずに性能や状態、欠陥などの有無を放射線、超音波などで確認する検査。同文書によると、ロクリッジ氏は当時、潜水艇の安全と品質管理に対して会社経営陣に口頭で懸念を表明したが「無視された」という。

引用:タイタニック号観光で行方不明の潜水艇…捜索隊、救助信号と思われる音を探知 : 政治•社会 : hankyoreh japan (hani.co.kr)

 

深海は未だ人類にとって未知の領域であり、探索技術もまだまだ発展途上といえるでしょう。
特に有人探索となると安全面に関してはまだまだ足りないところはあるのでしょう。

今回も深海ということで、当然ながらGPSも無線も使えないということから、現在位置が分からず捜索が難航しています。

無事発見されてほしいですが、難しい状況となっているのも確かです。

 

タイタン号は以前にもトラブルや行方不明になったことがある?

以前にもタイタンは海上で通信が途絶えたことがあり、その問題が報告されていましたが、注目されずに重大事故につながってしまったようです。ソーシャルメディアでは、運航会社とメディアに対する批判が広がっていますね。

タイタンは現在、位置が確認できず、すでに酸素が通常の数時間分しか残っていません。捜索は続いていますが、状況は切迫しています。

デービッド・ポーグ記者は昨年夏、CBSの番組のレポーターとして、深海探検専門のツアー会社、オーシャンゲートが所有し、運航するこの潜水艇に乗り込み、タイタニック号の残骸が眠る海底への潜航を体験した。

タイタンに乗り込んだポーグは潜水艇の頑丈さに疑問を持ち、その辺にある物で間に合わせる「急ごしらえの脆弱さ」があるのではないかとラッシュに問いただしたが、ラッシュはそれを真っ向から否定した。

記者の警告は生かされず ポーグはまた、乗客から聞いた話として、以前のツアーで通信が途絶え、2時間半にわたって海上と連絡が取れなくなったという体験談を伝えた。

ポーグが体験した時と同様、今回のツアーでも、タイタンを搭載した母船は、カナダ・ニューファウンドランド島から出航。米マサチューセッツ州ケープコッドから約1450キロの沖合で、タイタンを海中に投入した。

だが今回は、海底まで半ばほど潜航した時点で通信が途絶え、母船はタイタンの位置を確認できなくなった。

引用:タイタニック潜水艇タイタンは前にも「行方不明」になっていた(ニューズウィーク日本版) – Yahoo!ニュース

 

今回の事故は、深海までの潜航途中ですでに通信が途絶し行方不明になっています。

このことからタイタニック号のそばに居るかどうかすら分からない状況のため捜索が難航しているようです。

 

また初回のタイタニック号へ行く潜水ではバッテリーに問題が生じたこともあるそうです。

 最近、オーシャンゲート側も技術欠陥の可能性に言及した事実が明らかになった。同社の法律・運営顧問であるデビッド・コンキャナン氏は、昨年バージニア州東部連邦地方裁判所に提出した書面資料で、「タイタニックに行く初めての潜水で、この潜水艇にバッテリー問題が生じた」と証言したという。

引用:タイタニック号観光で行方不明の潜水艇…捜索隊、救助信号と思われる音を探知 : 政治•社会 : hankyoreh japan (hani.co.kr)

潜航途中で何らかのトラブルがあり、別の場所に流されたか、もしくはすでに故障していたのかはわかりません。

 

想像以上に故障が多かった「タイタン」

過去に「タイタン」に搭乗したことのある人々から証言が出始めています。

2021年に問題の潜水艇「タイタン」に乗ったドイツ人探検家のアルトゥール・ロイブル氏は独紙ビルトとのインタビューで当時の探険で生きて帰ってきたのはとても運が良かったと言っています。

 

彼がこのツアーに参加した時もトラブルが頻発し、「タイタン」の安全性について疑問が出ています。
しかし当時はそこまで深刻だとは考えていなかったようですね。

彼は「初めて潜水艇に乗った時に電気の問題で船体が故障し潜水が取り消された。潜水に成功した時も電気装置の故障で予定時間より5時間も遅く潜水を始めた」と話した。 潜水艇が下降する際にバランスを取るのに使われる「安定化チューブ」の固定装置が船舶から外れ、これをひもで結んだりしたとロイブル氏は付け加えた。

引用:「自殺ミッション同然だった」…1人25万ドルのタイタニック号観光用潜水艇、恐怖の経験談(中央日報日本語版) – Yahoo!ニュース

 

 

また「タイタン」に搭載されている羅針盤も正常動作をしていなかったことも証言されています。

人気アニメ『シンプソンズ』の作者のマイク・レイス氏は昨年7月に潜水艇に乗った。

彼は米ニューヨーク・タイムズとのインタビューで「潜水艇に乗って海底に降りて行く1時間半の間は石になって沈む感じだった」と話した。

潜水艇がタイタニック号の残骸へ向かう時に羅針盤は非常におかしく作動し、潜水艇が本来いなければならない位置から460メートルほど離れたところにいたりもしたという。

引用:「自殺ミッション同然だった」…1人25万ドルのタイタニック号観光用潜水艇、恐怖の経験談(中央日報日本語版) – Yahoo!ニュース

 

後述しますが、ツアー参加に際してサインを求められる免責書類には、「この潜水艇は試作品であり、いかなる公認機関からも承認を受けておらず、検査を通過していない」との記載があることが分かっています。

過酷な観葉である深海に挑む潜水艇として、このようなお些末な機材というのはどうなのでしょうか?

そしてその潜水艇でのツアーが1人25万ドルという超高額であることも驚きです。

潜水艇タイタンは試作機?「死亡しても責任を負わない」免責書類も?

行方不明になっている潜水艇タイタンに以前に搭乗しタイタニック号探索ツアーに参加したCBS放送のデビッド・ボグ記者が明かした内容が衝撃的でした。

当然深海探索ということで危険が伴うことは仕方ないことですので、ツアーに参加する場合には免責書類に署名しなければなりません。

100%安全とは言えないですので怪我やトラウマ、死亡に関しても会社側が責任を負わないという内容の免責書類ですが、なんとその中には、

「この潜水艇は試作品であり、いかなる公認機関からも承認を受けておらず、検査を通過していない」

引用:「死亡しても責任負わない」…タイタニック観光潜水艇に免責条項(中央日報日本語版) – Yahoo!ニュース

という内容があったというのです!

「いかなる公的機関からも承認を受けておらず」

「検査を通過していない」

って・・・やばくないですか??

まぁ、その書類に署名している時点でツアーに参加している人はその事を受け入れているということですが・・・

 

はじめに書きましたが、2018年には専門家が安全対策に疑念を抱いています。
ましてやタイタニック号が沈没している深さは水深3,600メートルです!

そんな深海に行くのに試作品の検査を通過していない、その上公的機関からも承認されていない潜水艇で行くなんてもはや自殺行為ともいえますけど・・・

一応実績は有るようでしたが、それだけの深海に何度も潜っていると至る所に水圧などによるダメージもあるでしょうから、そのあたりのメンテナンスも適切に行われていたか疑問ですね。
なにせ公的機関の承認も検査もされていないのですから・・・。

 

これまでは死亡事故を起こさずにトラブルはあっても無事生還できていたようですが・・・

今回もなんとか無事発見されると良いのですが・・・。

まとめ

約30分置きに叩くような音を感知したと言われておりますが、この音はタイタンと関係がない可能性が高いようです。

事故が起きたと考えられる時刻に爆発音のようなデータが検出されていること、またタイタンの主要な部品が散乱している事からも水圧に絶えられずに圧壊した可能性が考えられます。

 

しかし、今回の事故は以前から懸念されていたことがわかりました。

タイタニック号探索計画の安全性だけじゃなく、潜水艇タイタン自体の安全対策に専門家から疑念が出ていたことや、これまでも重大な事故にはなりませんでしたが、バッテリーのトラブルやツアー中に2時間半にわたって通信が途絶えた(これがバッテリートラブルでしょうか?)ことがあったようです。

その上タイタンの窓の強度にも深海の水圧に絶えられるか疑念が指摘されていたこともわかっています。

また免責書類に書いてあったとの証言から、潜水艇タイタンは公的機関の承認や検査を受けていないこと、また非破壊検査も行われていなかったことが証言されていました。

深海は低温高圧であり、また潜航中に潮流などの影響もあるでしょうから機体や部品が劣化することも考えられます。それらのことについて会社側がどのような検査を行いメンテナンスを行ってきたかはわかりませんが、それらが杜撰だった場合は今回のトラブルも起こるべくして起こった可能性もあります。

 

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