運転中に万が一の事態に見舞われた場合、助手席の同乗者がブレーキをかけることができれば被害を最小限に抑えられるかもしれません。しかし、実際にどのようにすればいいのでしょうか?ここでは、緊急時に走行中の車両を停止させる4つの方法についてご紹介しますね。
ただし、これらの対処法は緊急時にのみ適用されるものです。通常の走行中に無闇に試すことは絶対におやめくださいね。また、車種によっては一部の機能が搭載されていない場合もあるので、事前に確認しておくことをおすすめしますよ。
緊急ブレーキをかけた後は、車両や制動システムに負荷がかかる可能性があります。安全の確保が最優先ですが、その後は必ず点検を受けるようにしてくださいね。
万が一のために、この対処法を押さえておけば安心ですよ。それでは早速、4つの緊急ブレーキ作動方法を見ていきましょう。
1. 電動パーキングブレーキの緊急停止機能を使う
近年の車種では、多くが電動パーキングブレーキを搭載しています。この機能は駐車時だけでなく、緊急時にも使用できるんですね。電動パーキングブレーキスイッチを長押しすると、エンジン出力が落ちてABSやESCなどの制御システムが働き、車体を安定させながら減速・停止することができます。
車種によって操作方法は若干異なりますが、まずはこの電動パーキングブレーキの緊急停止機能を試してみるのがいいでしょう。
電動パーキングブレーキの使い方
1. パーキングブレーキスイッチを長押しする
2. ブレーキ警告灯の点灯を確認する
3. 車速が落ち始めたら、ブレーキペダルを踏んで減速する
4. 安全に停止できる場所に停車する
2. シフトレバーをNにする(オートマチック車のみ)
オートマチックトランスミッション車の場合、シフトレバーをニュートラル(N)ポジションにすると、エンジンとトランスミッションの接続が切れてエンジンブレーキがかからなくなります。この方法では急ブレーキはできませんが、自然と車速が落ちていくのでそれを利用して減速させることが可能です。
ただし、この方法ではエンジンブレーキ以外の制動力は得られないので、十分な減速が見込めない場合は避けた方がいいかもしれませんね。
シフトレバーをNにする手順
1. ブレーキを踏みながらシフトレバーを完全にNの位置にする
2. アクセルを離し、エンジンブレーキがかからなくなるのを確認する
3. 必要に応じてブレーキペダルを踏んで更に減速する
3. 助手席のエアバッグスイッチを叩く
一部の古い車種では、助手席のエアバッグスイッチを強く叩くと緊急ブレーキシステムが作動する仕組みになっています。ただし、この機能は搭載されていない車種も多いのが現状ですね。作動の有無や制動力の強さは車種によって異なるので、その点は注意が必要です。
叩く位置や強さを間違えると、エアバッグが誤作動して大怪我をする危険もあるため、この方法は本当に最後の手段としてしか選択できません。できれば避けた方がいいでしょう。
4. 緊急時は警察や消防に通報する
上記の3つの対処法を試してもブレーキがかからない、または状況がさらに危険になりそうな時は、躊躇なく警察や消防に通報しましょう。適切な指示を仰ぎ、専門家の手を借りるのが賢明な選択になります。
通報する際は、できるだけ冷静に現在地や状況を伝えるようにしてください。rescue作戦を適切に行うために重要な情報ですからね。
5.周りの人の協力を求める
万が一の緊急事態に備えて、同乗者以外の人の協力を求めるのも一つの対処法となり得ますね。車線変更の合図をしたり、窓を開けてジェスチャーで助けを求めることで、周りの運転者の方々に状況を知らせることができます。
路上に人がいれば、その人に助けを求めるのも手です。落ち着いて状況を伝え、緊急通報や運転手への声かけなどの協力を求めましょう。
周りの人に協力を求める時の注意点
– ドライバーから視線を逸らさないよう気をつける
– 明確で簡単な合図を出す
– 興奮しすぎず、冷静に行動する
– 自分の安全確保を最優先する
6.運転手への声かけで対応する
同乗者なら、直接運転手に声をかけて現在の危険な状況を伝えることもできるでしょう。冷静に、しかし大声で注意を促すことで、運転手が緊急時の対応に移れる可能性があります。
ただし、運転手の精神状態によっては声かけが通じない場合もあり得るので、状況に応じて上記の他の方法を併せて試す必要があるかもしれません。
運転手への声かけの例
「(運転手の名前)さん!ブレーキを踏んでください!」
「危ない!今すぐ停車しましょう!」
「(状況を説明する)から、とにかく停めないと危険です!」
万が一に備えて
このように、緊急時に走行中の車両を停止させるための対処法はいくつかありますが、いずれも100%確実な方法ではありません。そのため、普段から安全運転を心がけ、緊急事態に備えておくことが何より大切なのですね。
運転中は周りの状況に注意を払い、車間距離を保つよう意識しましょう。同乗者にも、常に緊急時の対処法を説明しておけば、いざという時にスムーズに対応できるはずです。
事故を未然に防ぐためにも、日頃からの備えと気づかいが重要なのです。走行中の安全を何よりも最優先に考え、楽しく快適なドライブを心がけましょうね。
まとめ
いかがでしたか?緊急時に同乗者ができることとして、電動パーキングブレーキ、シフトレバー操作、エアバッグスイッチを叩く、専門家への通報、の4つの方法をご紹介しました。
これらの方法を頭に入れておけば、万が一の事態に備えられますね。ただし、通常の走行中に試したりするのは大変危険です。緊急時以外は絶対におやめくださいよ。
運転は日頃から安全運転を心がけ、緊急事態に備えるのが何よりも重要ですからね。ご家族やご友人、大切な人の命を守るためにも、この記事を参考に最悪の事態への準備をしておきましょう。