新品の万年筆を使う時ってわくわくしますよね?
どんな書き味なんだろうとか、ボールペンやサインペンとは違った所有する楽しみがありますよね。
またそれぞれの万年筆によって性格と言いますか、書き味が違うというのも楽しみの一つですよね。
ですが初めての万年筆にインクカートリッジをセットしたのになかなかインクが出てこないことがありますよね?
5分経っても、10分経ってもインクが出ない・・・初期不良か??と心配になってしまいますよね。
そんな時どのような対処をしていますか?
万年筆を振ったりしていませんか?
インクが出ない時の対処法をご紹介しますよ。
新品の万年筆のインクが出ない!?
万年筆の使い始めはインクが出にくいことがあります。
実はこれ、万年筆の構造上仕方ないことなんですよ。
特にカートリッジ式の万年筆は使い始めがインクが出にくいです。
どうしてか?
カートリッジ式の万年筆は後ろにインクカートリッジを刺しますよね?
そこから細い管を通ってペン先にインクが出てくるのですが、これが物理現象の毛細管現象を利用しています。
ポンプや電気でインクをペン先に送っているのではなく、じわじわ~~っと細い管を伝ってインクがにじみ出ていくのです。
ですので、当然時間がかかるわけです。
特に新品の万年筆であれば、その細い管の中も当然新品でインクやほかの液体が通ったことが無い状態ですよね。
そうしますと余計ににじみ出にくくなるわけです。
イメージとしては良く乾いたテーブルに水滴を落とすと、プリっと珠になりますよね?
ですが、一度濡らして軽く拭いたところに水滴を落とすと、じわ~っと広がりませんか?
広がるってことは、滲みやすいということです。
新品の万年筆の場合は管が乾いていますのでインクが滲みにくいということですね。
インクが出ない時の対処法は?
新品の万年筆ではインクカートリッジを刺してから5~15分ほど待つとインクが出てきます。
じっくり待ちましょう。
ですがなかなかインクが出てこないことがあります。
その時についついやってしまうのが・・・
万年筆を振ること
これはやってはいけません。
インクが出すぎてしまい、飛び散ることもしばしば・・・・
ではどうするかと言いますと、
カートリッジをつまんでみる
これをやってみてください。
ペン先をインクが漏れても良いようにティシュなどに置いた状態で、優しくカートリッジをつまんでみてください。
カートリッジは柔らかめの素材でできているので、つまむことで中のインクを押し出すことができます。
ペン先からインクが出てくればもう大丈夫です。
やさしくペン先の余分なインクを拭ってから、試し書きをしてください。
もう一つの方法は、ペン先に水を付けてみることです。
先ほどの濡れたテーブルの例のように、ペン先とその先の管を濡らすことでインクが滲みやすくします。
この場合でインクが出た場合は、初めのうちは水でインクが薄まっていますので、しっかりと恋インクが出るまで試し書きをしてくださいね。
ペン先をあらかじめ優しく拭っておくことも良いでしょう。
インクが出た後は?
インクが出て、書けるようになったらば、できるだけ万年筆を使うようにしましょう。
書くことでペン先のインクを使用し、よりカートリッジよりインクが供給されるようになります。
またインクは乾くものです。
これは万年筆内の管でも同じことです。
インクが乾いて固まってしまうと”詰まり”の原因になり、また書けなくなってしまいます。
出来れば毎日少しでも使うようにしたいですね。
またキャップの閉め忘れもご法度ですよ!
乾いてしまいますからね。
長期間使用しない時は?
万年筆を長期間使用しない時は、インクを外して、ペン先を洗浄しておきましょう。
万年筆の構造は繊細です。
大切に使用してくださいね。
ペン先の洗浄はぬるま湯で洗えば十分です。
その後しっかりと乾燥させてくださいね。
まとめ
万年筆はさらさらと筆圧をかけずにかける筆記用具です。
最新のボールペンのように速乾性は無いですが、軽いタッチで描けるので手に対する負担が少ないです。
また書いた文字にグラデーションができ、それがまた味になって書いていて楽しくなってきます。
その上、書き続けることであなたの書き方の癖にペン先が馴染んでいきますので、より一層書きやすい万年筆に成長します!
これがあるから万年筆には愛着がわきますよね!
同じ万年筆でもインクを変えることで様々な色が出せます。
慣れてきたらコンバーターを使って好みのインクを使用するのも良いですね。
インクの発色も独特で、市販のボールペンでは出せない色もありますのでそれも楽しみの一つですよね。
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