初めての異世界生物との出会い
(聞こえるか?小さき者よ。)
初めて聞く、【大賢者】以外の声。
驚き戸惑っていると、聞こえているだろう?と催促の声。
しかしこちらに来てからまともな会話をしたことの無い悟は、どうやって声を出して良いかわからず、とりあえず強く思ってみたら、通じた!
どうやら相手は寛大なようだった。
相手に目が見えないと伝えたら、スライムでも出来る外界を見る方法を教えてくれた。
【大賢者】による演算・補正をする事によって周囲を映像として感じ取ることに成功!
そして…目の前に現れたのは…
ドラゴン!!
まあ、気の良いヤツだったが、この世界でも最強に近い“竜種”暴風竜ヴェルドラだった。
暴風竜ヴェルドラは勇者に永らく封印されていた。
久しぶりの知性ある客である悟に興味を持ち、お前の話も聞かせろとなり、悟は正直に異世界から来たようだと話した。
ヴェルドラはなんだ“転生者”か。と、それほど驚くこともなく受け入れ、なんやかんやで、悟とヴェルドラは友になった!
友になった証として、ヴェルドラは悟に名を、そして悟は2人のファミリーネームを考えることに…。
リムル・テンペスト
トモダチになった証として、ヴェルドラからは悟に『リムル』の名が送られた。
そして悟からは、『テンペスト』というファミリーネームを贈った。
これで二人は、
ヴェルドラ=テンペスト
リムル=テンペスト
と、名と共に絆で結ばれる事に。
この後、リムル(悟)は、ヴェルドラを封印ごとユニークスキル「胃袋」に収納し、封印の内側からはヴェルドラの持つユニークスキルで、外側からはリムルの持つ【大賢者】と【捕食者】で封印の解析を行うことに。
そして、「胃袋」に収納されたことにより、この世界からヴェルドラの気配が消えた…
洞窟の外に出たら…
洞窟の中でもモンスターに会ったり、何かを調査に来たらしい冒険者とすれ違ったり、色々有りながらも外に出ることに成功したリムル。
モンスターを捕食する事により、スキルを獲得できることを知り、喜び、またスキルの扱いを熟練させていく。
どんな外敵がいるのかも分からない。
生き抜くためには手札を増やしそれに習熟しておくのは必須だ。
コウモリのモンスターから取った「超音波」スキルのおかげで発声することに成功。
これからは音声によるコミュニケーションも可能になった!
訓練やスキルの確認などしながら森の中を征くと…
ゴブリンに出逢った!
しかしなんだか怯えているような…
何か恐ろしいモンスターが近くにいるのだろうか?
それならば気を引き締めなければならない!
なんてったった最弱のモンスター、スライムなんだから…
ん!?
ゴブリンたちの様子が何かおかしい…ぞ??
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