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飯塚事件 女児2人殺害の真犯人は?冤罪か?[2023]

事件

飯塚事件の再審請求が行われるというニュースが出ていました。

当時から度々テレビで取り上げられ、足利事件と同時期であり、また当時出始めだったDNA鑑定も捜査に使われたことで注目を浴びていました。

被害に遭われた女児たちはそれは酷い状態でしたので正直胸糞悪い事件であります。

しかし久間死刑囚の冤罪があったとしたら真犯人はのうのうと生きていることになり許せません。

 

足利事件では当時のDNA鑑定の信頼性が低いということで再審となり、再鑑定を行った結果DNAが容疑者と一致しなかったことから無罪が確定しました。

飯塚事件でも状況証拠とDNA鑑定結果が決め手となり死刑判決が出ていましたので、そのDNA鑑定が間違っているとして再審を求めていました。

真犯人はだれなのでしょうか?
果たして冤罪なんでしょうか?

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飯塚事件のDNA鑑定の誤解?

今回は新たな証言者が出てきて、「当時久間被告が所持していた車とは違う白い車に女児二人がのせられていたのを目撃した」という証言から切り崩そうとしています。

運転席には久間被告と特徴の異なる男性が乗っていたという証言で2021年からこの証言者が主張しています。

 

そして久間被告の家族・弁護団はDNA鑑定が間違っているとして主張しています。
足利事件と同じ鑑定方法だったので信頼性が低いということですね。

 

このDNA鑑定ですが、実は当時からあまり信頼されておらず、DNA鑑定をもとに被告を犯人としたわけではないようです。

 

同年3月20日[24]、久間を重要参考人として取り調べ[5][25]ポリグラフ検査を実施したほか、毛髪と指紋の任意提出を促した[25]。女児殺害に関して、警察庁科学警察研究所(科警研)にDNA型鑑定を依頼したところ、女児の遺体などに遺されていた血痕(犯人DNA型)と、久間の毛髪のDNA型がほぼ一致するという結果が出た[5]。これを受け、捜査本部は直ちに久間を逮捕しようとしたが、当時はDNA型鑑定の精度がまだ低く、「この鑑定結果だけで立件の決め手とするには不安が残る」と考えた福岡地方検察庁が難色を示した[5]県警は同じ資料を東京大学帝京大学の法医学教室などに提供し、再鑑定を依頼したが、その際には遺体に遺された血痕から、久間のDNAは検出されず、この時は逮捕には至らなかった[26]

引用:飯塚事件 – Wikipedia

 

足利事件のように当時のDNA鑑定ありきで逮捕したわけではなく、むしろ捜査当時からDNA鑑定に疑問を持ち、科学警察研究所での鑑定の後に東京大学や帝京大学などでDNA鑑定をしてもらった際に被告のDNAが検出されなかったことまで確認しています。

「警察の不当な捜査が!」

と言いたいようですが、あらゆる可能性を考慮して操作していたことがうかがえます。

 

DNA鑑定で分かったことは、被害者に残されていた遺留物と久間の合致というよりは、当時久間が使用していたワンボックスカー内に見つかった血痕のあとと尿痕から、被害女児のDNA型と一致したということの方が証拠として強いものになっています。

1994年6月、新たなDNA型鑑定方法の開発を知った捜査官が再度車内を捜索したところ、繊維鑑定で切り取った部分と接する部分に変色痕があった[29]。東レの鑑定人に照会したところ、繊維鑑定で切り取って東レの鑑定に出された部分に当初からシミが存在したことが確認された[29]。そのため、座席シートをはがして調べてみると、他に染み状になった部分があり、後に第1審判決後になされた鑑定の結果、東レに繊維鑑定に出していたシミの部分につき、A子と同じO型の血液が検出され、新たなTH01型・PM検査法を試みたところ、A子のDNA型と同一の型であることが判明した[29]

引用:飯塚事件 – Wikipedia

 

他にも状況証拠はありますが、これらのことから久間が犯人だと判決が出たようです。

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久間氏は他にも女児を殺害していた疑いがかかっていた

調べてみて驚いたのは久間には他の女児行方不明事件に関与の疑いもかかっていたようです。

 

飯塚事件が発生したのは1992年2月20日の朝ですが、実は久間の周りではもう1件女児行方不明事件が起きています。

それが福岡県飯塚市7歳女児行方不明事件と呼ばれるものです。

事件の発生は1988年12月4日で、飯塚事件と同じ小学校に通う1年生の女児が弟とともに久間の息子を訪ねて遊びに来た後に行方不明になった事件です。

 

当時久間は専業主夫として子育てをしており、息子の友だちなどが遊びにきて、その相手もしていたようです。ですからこの女児とも面識があり、そして最後の目撃者伴っていました。
事件当日に行方不明女児と会いチョコレートを渡したことは認めていました。

当時の賢明の捜査も叶わず、この女児は行方不明のまま時が過ぎ、久間も疑われたようですが確固たる証拠も出てこなかったので逮捕されませんでした。

 

 

ところが1994年に飯塚事件で逮捕された時にポリグラフ(嘘発見器)に顕著な反応が出たことから再度久間や女児の住む団地近くの雑木林を捜索した所、行方不明になっていた女児のジャンパーとトレーナーを発見しています。
これは女児の母親にも確認しました。
周辺土中から子どもの骨のようなものを3点発見しましたが、小さく骨髄液を検出できなかったため人骨と断定することができませんでした。

6年越しの発見となりましたが、残念ながら他に見つかっているものは無いようです。

 

久間は発見された女児の衣服を見せられると動揺し「骨も一緒に見つかったのか?」と捜査員に質問したと記録に残っています。(朝日新聞1995年2月11日朝刊31面 Wikipediaより)

 

この時点で怪しさ満点ですが・・・「自分は事件とは無関係だ」と全面否定しておりこの事件は捜索を打ち切られて未解決のままです。

この未解決のままというのも謎ですが・・・他に遺留品が見つからなかったのと飯塚事件に集中していたからか進展がなかったようです。

 

飯塚事件の真犯人は?冤罪か?

改めて事件記録などを読んでみると、足利事件とはことなり、当時の警察はあらゆる方面で証拠を集め、できる限りの検証を行ってきていたように感じました。

DNA鑑定についても盲信することなく、精度が低いことも念頭に入れて科学警察研究所だけじゃなく東京大学や帝京大学などにも協力を仰ぐなど第三者の検証もいれるなど冤罪とはならないように徹底的に捜査をしていました。

 

一方久間死刑囚の方ではアリバイや証言などが変遷しており信用するのが難しくなって来ています。

久間死刑囚の死刑はすでに執行されていることから冤罪だったら取り返しのつかないことですが、真犯人は久間氏だと感じました。

 

新証言の信憑性は?

2021年から新証言を訴えている方は本気で訴えているとは思います。

弁護団は2021年、久間氏は無実だとして2度目の裁判のやり直しを申し立てました。このとき弁護団は、ある男性の証言を無実を主張する新たな証拠として提出しました。31日は福岡地裁でこの男性の証人尋問が行われました。 男性は「事件当日に女児2人を乗せた白い軽ワゴン車を男が運転しているのを見た。男の特徴は久間氏とは違った」と証言しています。 弁護団によりますと、31日の尋問で男性は、「女の子の寂しそうな顔が脳裏に焼き付いていて、記憶違いはない」と話しました。また、当時訪ねてきた警察官が男性に「普通車ではないか? 紺色のワゴン車ではなかったか」などと聞いてきたと新たに明らかにしました。 紺色のワゴンは当時、久間氏が所有していた車で、弁護団は警察が「久間氏が犯人だとの見立ての元証言を得ようとしたのでは」と説明しています。 弁護団は検察が都合の悪い捜査資料を隠しているとして、事件に関わる証拠を開示するよう求めていました。 裁判所は今年3月、検察に証拠品のリストの開示を勧告していましたが、検察は「裁判所に権限はない」「事案の解明に意味はない」などと拒否したということです。

引用:女児2人殺害「飯塚事件」 再審請求審で新たな証拠「男の特徴は久間氏とは違った」(日テレNEWS) – Yahoo!ニュース

 

ただ、時系列が大きく違い、この男性が見た車はもちろん久間氏の車では無いし、また乗っていた女児も被害者とは別人だったのでは無いかとも思えます。

というのは、飯塚事件での被害女児の死亡推定時刻は胃の内容物などから午前9時30分より前と司法解剖の結果分かっております。

しかし新証言の男性の話ですと、その白い女児二人をのせた車を目撃したのは午前11時ころだと言うのです。

しかも一人は座っており、もうひとりは後部座席に寝ているように見えたということから少なくとも一人は午前11に生存していたことになります。

しかし司法解剖の結果はそれよりも1時間30分以上早くに亡くなっていたというのです。

 

ということで、全く別な車・女児を見間違えたのではないかと感じてしまいますね。

しかも事件から約29年後になって証言しているのも・・・難しいですね

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ワゴン車の異常な清掃?

当時のワゴン車を処分する時に、

久間は後部座席を「取り外してホースで水をかけて洗った」[39]ため、「座席シートの表面には肉眼では血痕が認められない」[39]ほどであり、一審判決時点ではそこからDNAの型は検出されなかった[39]

引用:飯塚事件 – Wikipedia

というように後部席を取り外した上で水をかけて洗ったというのは普通ではないと感じますが如何でしょうか?

 

私も車を手放す時に一応車の中も掃除しますが、座席を外してまでは掃除しません。

皆さんはどうですか?

足元のマットは剥がしてその下も掃除機をかけるくらいはやりますが、水洗いなんかしません。
まぁ、おもらしなどがあったら水洗いをしたいとも思いますけど・・・車に詳しくないのでディーラーさんやカー用品店などに相談しますけどね。

 

その後新しいDNA鑑定法ができたことと、きれいに洗われた車のシートの繊維などを精査した結果、血痕のようなものが見つかり、鑑定した結果女児のものとDNA型が一致したということですので・・・この車の中で何らかの出血をしたことは確かではないかと思われます。

 

マスコミは足利事件と絡めたい?

今回新たにこの事件のことが話題に登ったのはマスコミが足利事件と絡めて当時のDNA鑑定の精度が低いのにそれを元に裁判になり死刑にされた!冤罪かもしれないのに!!という事を言いたいのでしょうか?

最近また死刑廃止論を言う政治家も出てきたりしていますのでその関連でしょうか?

 

私個人としては、7歳女児行方不明事件も怪しいですので、久間死刑囚が犯人というのが濃厚のように感じました。

 

警察が冤罪を作っている!

杜撰な捜査が!

検察は都合の悪い資料を隠している!

 

といって庶民のガス抜きにしたいのか、他の話題から目をそらしたいのか・・・飯塚事件に関しては死刑が執行済みでありますし、足利事件とは違い久間氏が犯人だと考えられる状況証拠が有るうえで警察も検察も角度を変えて検証もしているので冤罪の可能性は低そうだと感じています。

 

何よりも可哀想なのは被害にあった女児3人とそのご家族です。
被害者のご冥福を心より深くお祈り申し上げます。

 

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