2013年以来10年ぶりの5月に梅雨入りとなりましたが、2013年には水害はあったのでしょうか?
10年前となると、被害にあわれた地域の方々以外は覚えてらっしゃらないと思います。
調べてみますと2013年には台風による水害と土砂災害があったことがわかりました。
今年も台風2号ですでに日本列島の天気に影響があることが言われていますので今後も心配ですよね。
2013年の災害を振り返って見たいと思います。
台風4号 6月
2013年では早くも台風4号から日本列島に対して影響が出ていたようです。
2013年6月18日にフィリピンの東で発生した台風4号は梅雨前線とともに各地に大雨をもたらしました。
今年も梅雨入りが発表されており梅雨前線が張り出してきていますので、台風と重なると大雨となる懸念があります。
被害状況は?
被害状況をまとめます。
- 台風と梅雨前線の影響で各地に大雨が降りました。
- 香川県丸亀市では1人が死亡しました。
- 山口県萩市では24時間の降水量が310.5mmとなり、観測開始以来最高となりました。
- 広島県廿日市市と山口県防府市でもそれぞれ1人が死亡しました。
- 山陰本線の小串駅から益田駅までは約7時間運転が見合わせられました。
- 指宿枕崎線の五位野駅から平川駅まで、観光特急指宿のたまて箱が倒木に衝突しました。
- 6月8日から8月9日にかけて、梅雨前線と台風4号・台風7号の影響で東北・中国地方を中心に甚大な被害が発生しました。
- この災害は激甚災害として指定され、特別の財政援助措置が施行されました。
台風7号 7月
台風4号のところでも少し出てきましたが、7月8日にマリアナ諸島で発生した台風7号は日本だけじゃなく台湾にや中国にも被害をもたらしました。
台湾から中国へと抜けるという経路をたどるのは珍しいですね。
被害状況は?
被害は台湾でも起こりました。
- 台風により沖縄県では14人が負傷し、半壊が1棟、一部損壊が4棟の被害が生じました。農林水産業の被害額は5億7312万9000円となりました。
- 沖縄電力によると、最大で15,500戸が停電しました。最大瞬間風速は与那国町祖納で60.2m/sであり、最大風速は44m/sを記録しました。
- 台風は台湾北部にも強い勢力で襲い、少なくとも1人が死亡しました。台湾電力の第1原発2号機も緊急停止する事態となりました。
- 中国江西省では35万人以上、福建省・浙江省では計71万人が被災しました。
- 日本全国各地に甚大な被害がもたらされたため、梅雨前線や暖湿気の流入、および台風4号と台風7号による気象現象が関与したとされています。
- この災害は「激甚災害」と指定され、特別の財政援助などの措置が行われることとなりました。
7月28日の島根県と山口県の大雨
2013年の7月26日から島根県と山口県の堺目で大雨がふ被害がありました。
この災害の時に初めて、
「ただちに命を守る行動を取ってください」
という呼びかけがされるようになりました。
気象庁の福岡管区気象台は同日9時40分に最初の大雨と突風に関する気象情報を出した[18]。この時既に雨が降り始めていた[15]。10時11分に第2号を発表し[19]、11時19分に、記録的な大雨に関する気象情報を発表した。この情報の見出しには「山口県の中部や北部を中心に、これまでに経験したことのないような大雨となっている所があります。この地域の方は最大級の警戒をしてください。」[20] と比較的短い文言でまとめられているが、このような情報は2011年の紀伊半島における豪雨災害を踏まえて制定されたもので、2012年の九州北部豪雨と台風15号に次いで3回目に出された情報である。また、この豪雨の約1か月後からの運用開始が予定されていた特別警報に準じた初めての対応を取り、記者会見では避難だけではなく、外に出るのが危険な状況の場合には家の中の安全なところにいるようにするなど、「ただちに命を守る行動を取ってください」という異例の呼びかけを行った[15]。
被害状況は?
当時の被害状況をまとめますと
- 豪雨により、山口県と島根県で2人の死者と2人の行方不明者、10人の負傷者が発生しました。
- 山口県の山口市と萩市では、住宅の全壊が2棟、床上浸水が200棟、床下浸水が200棟という被害が発生しました。また、萩市では15棟の住宅が床上浸水し、16棟が床下浸水しました。
- 山口県と萩市では約290人が一時的に孤立しましたが、自衛隊の救助活動と道路の復旧により孤立状態は解消されました。
- 山口県全体では、山口市、萩市、阿武町の7地域に対して避難勧告が発令され、9328世帯21200人が避難しました。阿武町では624世帯1334人に避難準備情報が出されました。
- 島根県では、住宅の全壊が2棟、床上浸水が津和野町で8棟、床下浸水が津和野町で33棟、吉賀町で3棟、益田市で2棟、非住宅の浸水が吉賀町で6棟となりました。また、土砂崩れと土石流が複数の地域で発生し、複数の道路が通行止めとなりました。
- 農地の冠水も発生し、山口県と島根県で合わせて541haの水田や農地が被害を受けました。
- JR山口線では鉄橋が流され、レールの破損など大きな被害が発生しました。復旧に数か月かかる見通しであり、列車の運行にも影響が出ています。
- 一時は雨が止んだものの、再び強い雨が予想され、被害の拡大が懸念されました。ただし、28日に被害が出た地域ではほとんど雨が降らなかったため、被害の恐れはあるものの、一部の避難勧告は解除されました。
となります。
2013年8月島根県大雨
2013年8月にまたもや島根県で大雨災害がありました。8月23日から28日までの大雨で被害がありました。
JR三江線の橋脚が流出する被害もありました。
7月に続いて8月にも被災する大雨災害となりました。
被害状況は?
被害状況をまとめます。
- 8月23日から25日にかけて、西日本を南下した前線に暖かく湿った空気が流れ込み、大気が非常に不安定になりました。
- 島根県西部では、24日の明け方と25日の明け方に猛烈な雨が降り、24時間降水量が400ミリを超え、8月の月降水量平年値の約3倍という記録的な大雨となりました。
- 島根県邑智郡邑南町では1人が死亡し、江津市と浜田市では住宅の全壊が7棟となりました。
- 河川の護岸や道路の崩壊、住宅の浸水、農地の冠水などが多数発生しました。土砂災害も多数の住宅に被害をもたらしました。
- 停電や断水、交通機関の運休など大きな影響も発生しました。
2013年8月秋田・岩手豪雨
2013年8月9日から10日にかけて秋田県と岩手県を中心におきた豪雨災害です。
8月9日0時から10日24時までに観測された最大1時間降水量が、秋田県鹿角市鹿角では108.5ミリ、岩手県雫石町雫石では78.0ミリとなった。これらを含め、統計期間が10年以上の観測地点のうち、最大1時間降水量で計10地点、最大3時間降水量で計12地点、最大24時間降水量で計5地点が観測史上1位の値を更新した。また、解析雨量によると、秋田県大館市で1時間に120ミリ以上の猛烈な雨を解析し、秋田県大館市と北秋田市では3時間に約300ミリの雨を解析した[3]。
この大雨により、河川の増水や土砂災害が発生し、秋田県で死者4名、行方不明者1名、 岩手県で死者2名となったほか、岩手県、秋田県を中心に住家被害や農地被害が生じた。その他、停電、断水が発生し、交通機関にも影響が出た[3]。
被害状況は?
この豪雨災害での被害状況は
- 死者8名・負傷者12名
- 住家全壊12棟・半壊118棟・一部損壊1棟
- 床上浸水315棟・床下浸水1,626棟
です。
台風18号 9月
台風18号は9月13日に小笠原諸島近海の熱帯低気圧が台風に変わりました。
上陸直前まで発達し続ける大型の台風となり、日本列島に被害をもたらしました。
経路も日本列島をかすめるのではなく、愛知県豊橋市から上陸し、長野県→山梨県→群馬県→栃木県→福島県→岩手県山田町へと抜けました。
愛知県に上陸する直前には中心気圧が965hPaと強い大型の台風となっていました。
被害状況は?
人的被害状況は次の通りです。
台風18号による被害状況[1] 都道府県 死者・行方不明者数 負傷者数 死者 行方不明 重傷 軽傷 岩手県 1 5 宮城県 1 5 福島県 1 1 茨城県 1 栃木県 1 2 群馬県 5 埼玉県 2 23 千葉県 3 6 東京都 1 2 神奈川県 1 16 新潟県 2 福井県 1 山梨県 1 長野県 1 岐阜県 2 静岡県 10 愛知県 1 15 三重県 2 2 7 滋賀県 1 1 8 京都府 1 4 大阪府 2 兵庫県 1 3 2 奈良県 1 和歌山県 5 合計 6 1 18 125
京都府では由良川や桂川、山科川の支流が氾濫し周囲で水害が発生しています。
本梅川の堤防も決壊しました。
京都市営地下鉄東西線では線路の浸水も起きています。
また福井県では野木川の堤防が決壊し、小浜市忠野では土石流が発生。
滋賀県では金勝川の堤防が決壊し、栗東市下戸山では土石流が発生しています。
青森県弘前市でも岩木川から氾濫して浸水被害などが起きています。
広範囲に渡って被害を台風18号はもたらしました。
台風26号 10月
2013年10月11日にマリアナ諸島付近で発生した台風26号も日本に被害をもたらしました。
伊豆大島土砂災害とも呼ばれています。
伊豆大島での土砂災害で多数の死者も出しています。
被害状況は?
人的被害は次の通りです。
台風26号による人的被害の状況[1] 都道府県 死者・行方不明者数 負傷者数 死者 行方不明 重傷 軽傷 岩手県 4 宮城県 1 2 福島県 1 茨城県 1 12 栃木県 1 17 群馬県 1 1 埼玉県 1 11 千葉県 1 3 18 東京都 37 3 10 15 神奈川県 1 2 11 新潟県 3 富山県 1 長野県 1 静岡県 1 5 3 愛知県 3 三重県 1 福岡県 1 合計 40 3 27 103
中国地方から北海道の広い範囲で土砂災害や浸水被害、河川の氾濫などの災害が発生しました。
千葉県茂原市では豊田川や宮川が氾濫し浸水被害を起こしました。
また利根川水系の手賀沼や尾羽根川でも氾濫し浸水被害を出しています。
まとめ
2013年に起きた水害の主要なものを紹介しました。
ここにある他にも台風17号でも大雨となり岐阜県の木曽川水系の川が氾濫して浸水被害を起こしています。
異例とも言える5月に梅雨入りということは待機の状態が不安定なのかもしれません。
2023年もすでに台風2号で影響が出ていることから、必要以上に怖がる必要は無いですが今後の気象状況や台風に情報にも気にしておいたほうが良さそうです。
まずはご家族で自治体が出しているハザードマップを確認し、住んでいる場所や学校や職場のある場所が水害の危険がるのかを話し合っておくことも大切です。
また万が一のときにはどのように避難するのか?連絡をとりあうのかについても話し合っておくことが大切です。
避難警報や避難指示が出たら明るいうちに避難をしておくことも重要ですね。
特に土砂災害の危険がある場所では建物の1階よりは2回のほうが被害が少ないとも言われます。
避難所に避難しておくことも良いです。
また貴重品など水没したり埋まってしまっては困るものは2階以上が有るなら上階に避難させておくのが良いかもしれません。
今年は一体どういう年になるのかわかりませんが・・・2013年の状況を見ますと大雨の災害がおきるかもしれませんね。
[参考資料]
suigai2013.pdf (mlit.go.jp)
被害状況の写真がいくつか掲載されています。
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