実はコオロギ食は2020年頃からトヨタ自動車グループの部品大手ジェイテクト(大阪市中央区)が、食用コオロギの量産に向けたグリラスとの業務提携を発表していたりしていました。
数年前から無印良品ではコオロギせんべいやコオロギを使ったプロテインバーが販売されていたり、100円ショップのダイソーでも一時期コオロギせんべいが販売されていました。
各方面で炎上したコオロギ食ですが、本当に必要なのでしょうか?
コオロギは栄養価が高い?
最近、コオロギが健康に良い食べ物として注目されています。一部の人々は、コオロギが栄養価が高いと信じていますが、それは本当でしょうか?
コオロギは、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど、多くの栄養素を含んでいます。例えば、コオロギ100グラムあたりのたんぱく質含有量は、鶏肉や牛肉よりも高く、カルシウムや鉄などのミネラルも豊富です。
また、コオロギは、肥満や糖尿病のリスクを減らすために役立つことが示されている、低GI値の食品であることも知られています。
しかしながら、コオロギに含まれる栄養素は、他の食品にも含まれているものであり、コオロギだけに頼ることはできません。また、コオロギにはアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
今後食糧難が来るとか、気候変動で農産物が育たず、牛豚鶏の畜産ができなくなる、と言うなら昆虫食も視野に入れないといけませんが・・・個人的にはコオロギは食べたくないですけど・・・
コオロギと豆腐と納豆の比較
「タンパク源としてコオロギを」
という話ならすでに日本でよく食べられている食材があるじゃないですか?
海外でも食べられている豆類、そうです大豆です!
畜産が難しくても農産物がつくれるなら大豆を作れば良いじゃないですか??
ということで栄養価を比較してみました。
コオロギと豆腐と納豆の栄養を比較して表にまとめると、以下のようになります。
栄養素 | コオロギ(100gあたり) | 豆腐(木綿、100gあたり) | 納豆(100gあたり) |
---|---|---|---|
エネルギー | 121kcal | 70kcal | 212kcal |
タンパク質 | 20.6g | 8.2g | 17.7g |
脂質 | 5.5g | 4.2g | 11.4g |
炭水化物 | 5.1g | 2.4g | 14.4g |
食物繊維 | 3.6g | 0.8g | 5.4g |
カルシウム | 75.8mg | 128mg | 217mg |
鉄分 | 3.5mg | 1.4mg | 8.6mg |
ビタミンB1 | 0.05mg | 0.04mg | 0.18mg |
ビタミンB2 | 0.18mg | 0.02mg | 0.36mg |
ビタミンB6 | 0.24mg | – | – |
ビタミンB12 | 5.4μg | – | – |
ナイアシン | 3.8mg | – | – |
ビタミンK1 | – | – | – |
この表は、インターネット上の情報をもとに作成したものであり、正確性を保証するものではありません。
コオロギはタンパク質や鉄分が豊富で、ビタミンB12も含まれています。豆腐はカルシウムが多く、納豆はカルシウムや鉄分、ビタミンKなどが多いです。どれも栄養価の高い食品ですね。
豆腐は水分が多いですので100gあたりで見ますと大豆成分は少なくなりますのでタンパク質量なども低くなります。
しかし、納豆となるとかなり良い数字になっていますよね。
日本古来から食べられてきた安全性が確認できている納豆ですから、こちらを食べたほうが安心できると思うのですが・・・
コオロギは育てやすい??
コオロギは育てやすいから、今後の食糧難対策に良いという話があります。
コオロギは雑食ですので、乱暴に言えば何を与えても育ちます・・・残飯でも育ちます。
こんなことを言いますと企業イメージを下げる気か!?とお叱りを受けてしまいそうですが、食糧難が来た世界を想像するとメリットの一つではあります。
日本の昔から食べられてきたイナゴですが、イナゴは草食です。
餌となる草・植物が育たない不毛の大地では育てることができません。
ですがコオロギは不毛の大地でも雑食だからこそ餌となるものは植物以外でも大丈夫になります。
廃棄になった食材(肉や加工食品など?)でも餌にできる可能性があります。
ただし、餌となったものに含まれる成分のうち、コオロギ中に残ってしまう成分が出てきます。
それが必ずしも人に無害かといいますと・・・・実際に野生のコオロギには寄生虫や芽胞を形成する細菌類(人には毒)があることが知られています。
しっかり管理した中で生産しないと、悪影響も出かねないのは確かですね。
むしろ大豆の生産量をあげてはどうか?
日本ではなぜか食料自給率が低いのに田んぼを減らし、畑も減らしています。
そして大豆においても輸入が大半です。
日本でも大豆は育てられます。
ですが海外からの輸入大豆が安いからという理由(他にもあるけどね)で国産大豆を増やそうと政府はしませんね。
田畑を潰して住宅地や商業施設にしている場合じゃないと思います。
良い土に作り上げるのにも何年もかかります。
そういった田畑を潰してもったいないと思います。
その開いている畑で大豆を生産し、加工していけば日本のタンパク質は確保できますし、健康に良い味噌や納豆を海外に宣伝していけば良いと思いますよ。
(色々問題や超えなければならない壁は多いでしょうが)
まとめ
ここに来てコオロギ食を推し進める話が一部政治家からも出ていますが・・・必要なんでしょうか?
利権がらみに思えてしまうのは私がひねくれているからかもしれません。
(そして昆虫大っきらい(笑))
ですが今回調べてみて納豆がかなり優秀であり、大豆の生産がしっかりできれば、日本人のタンパク質の確保はできるでしょう!
気候変動が相手となると地球との戦いですから人類には勝ち目がありません。
近い将来畜産も農業も難しい環境になる予測が出ているならば、国民にも知らせてほしいとは思いますが・・・一部はパニックになるんだろうなぁ・・・
ちなみに乾燥大豆はきちんと管理すれば2年ほど保存が効きます。
米と同じで備蓄することができますよね?
タンパク源が失われる将来があるのなら、今のうちから政府主導で大豆の生産増とお米のように備蓄して循環して使用するように対策を立てるほうが先だと思います。
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