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新型コロナウイルスの治療法!有効かもしれない5つ!

伝染病・感染症

世界的に流行している新型コロナウイルスですが、各国医療機関や研究機関で治療法の研究が行われています。

アビガンや寄生虫駆除薬など、様々な試みがなされていて一部には効果が出ているものもあります。

まだ研究段階の為に確実な方法というのはまだ確定していませんが、助かる人が増えているのは確実です。

そんないくつかの治療方法や噂をまとめてみました。

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アビガン

アビガンは最近も話題になっている、もしかしたら新型コロナウイルスの特効薬になるかもしれない薬です。

新型インフルエンザへ効果が高いといわれている薬ですが、ほかの一般的な薬とは毛並みが違う薬のようです。

ご存じの通り富士フィルム富山化学株式会社で開発されています。

本剤は、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分な新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症が発生し、本剤を当該インフルエンザウイルスへの対策に使用すると国が判断した場合にのみ患者への投与が検討される医薬品である。

本剤の使用に際しては、国が示す当該インフルエンザウイルスへの対策の情報を含め、最新の情報を随時参照し、適切な患者に対して使用すること。

新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症に対する本剤の投与経験はない。添付文書中の副作用、臨床成績等の情報については、承認用法及び用量より低用量で実施した国内臨床試験に加え海外での臨床成績に基づき記載している。

(添付文書より抜粋)

http://fftc.fujifilm.co.jp/med/abigan/index.html

 

なんとも不思議な説明になっていますよね?

上記の抜粋は「富士フィルム富山化学株式会社」のアビガンのページ一番上に掲載されています。

新型インフルエンザに対抗するために作られた薬なのですが、その新型インフルエンザにも再興型インフルエンザにも投与したことがないということです。

これは幸いにしてそのどちらのインフルエンザがまだ日本で発生したことがないからとも言えます。

 

アビガンの添付文書も公開されています。

http://fftc.fujifilm.co.jp/med/abigan/pack/pdf/abigan_package_01.pdf

中身を読んでもとにかく慎重に使用してほしいということです。

痛風又は痛風の既往歴のある患者及び高尿酸血症のある患者

〔血中尿酸値が上昇し、症状が悪化するおそれがある(「4.副作用」の項参照)〕

 

しかも基本情報として、

(1)承認用法及び用量における本剤の有効性及び安全性が検討された臨床試験は実施されていない。

承認用法及び用量は、インフルエンザウイルス感染症患者を対象としたプラセボ対照第Ⅰ/Ⅱ相試験成績及び国内外薬物動態データに基づき推定。また、海外で実施した肝機能障害患者での薬物動態を検討した臨床試験において、肝機能障害患者では、本剤の血漿中濃度が上昇した2)(「薬物動態」及び「臨床成績」の項参照)。

http://fftc.fujifilm.co.jp/med/abigan/pack/pdf/abigan_package_01.pdf

ということで開発されたはずのアビガンですが、十分な臨床試験が行われていないような記述があります。

 

副作用の項目にも、

 承認用法及び用量における投与経験はない。

主な副作用は、血中尿酸増加24例(4.79%)、下痢24例(4.79%)、好中球数減少 9例(1.80%)、AST(GOT)増加 9 例(1.80%)、ALT(GPT)増加 8 例(1.60%)等であった

http://fftc.fujifilm.co.jp/med/abigan/pack/pdf/abigan_package_01.pdf

とあったり、

 1)ショック、アナフィラキシー
2)肺炎
3)劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
4)中毒性表皮壊死融解 症(Toxic Epidermal
Necrolysis: TEN)、皮膚粘膜眼症候群(StevensJohnson症候群)
5)急性腎障害
6)白血球減少、好中球減少、血小板減少
7)精神神経症状 (意識障害、譫妄、幻覚、妄想、痙攣
等)

http://fftc.fujifilm.co.jp/med/abigan/pack/pdf/abigan_package_01.pdf

とあります。

 

新型コロナウイルスに効果があるかもしれないということで、国内外で(特に外国で)アビガンの試験が始まっています。

患者の同意を得てアビガンを投与しているようですね。

日本でも新型コロナウイルスに感染し髄膜炎まで起きた重症患者にアビガンを投与したところ、回復した事例もあります。

 

 

副作用も強いと噂のアビガンですが、今後も世界各国で臨床が行われていきますので結果が出てくるでしょう!

願わくば、新型コロナウイルス感染症の治療方法の一つになってくれればと思います。

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喘息用吸入ステロイド薬「シクレソニド」

注:画像はオルベスコではありません。イメージ写真です。

こちらも1か月前ほどから話題になっていました、喘息用の治療薬「シクレソニド(オルベスコ)」です。

吸入薬でステロイド剤の一つですね。

最近では新型コロナウイルスの無症状患者から軽症者に投与しての効果を調べる研究も始まっているようです。

新型コロナウイルスで悪化すると起こる肺炎は「間質性肺炎」というものだという指摘もあります。

間質性肺炎の場合、治療法としてはステロイド剤を使ったステロイド・パルス療法が効果的だと言われていますので、ステロイド剤の一種である「シクレソニド」が効果的だというのはわかるという医師もいます。

岐阜大学の抗酸化研究部門 特任教授 犬房春彦教授がYouTubeで詳しくお話してくださっています。

現在どのような治療が行われているかの解説もしてくださっていましたので、ご参考にどうぞ。

 

寄生虫治療薬イベルメクチン

オーストラリアでの研究で寄生虫治療薬が新型コロナウイルスにも有効かもしれないという結果がでたということです!

現在のところ試験管内での実験結果ですが、新型コロナウイルスに感染した細胞にイベルメクチン1回分を投与するとウイルスの遺伝子増殖が抑えられ、48時間以内にウイルスのRNAが99.98%減少したということです。

これがヒトの体内でも起これば、新型コロナウイルスに感染してもウイルスの増殖を抑え込むことができます!

今後の研究に期待ですね!

 

抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」

アメリカで臨床試験が行われているのが、抗マラリア薬である「ヒドロキシクロロキン」です。

この薬は今までも抗マラリア薬と言いながら、自己免疫性の疾患にも効果があるとして用いられてきました。

ヒドロキシクロロキン(Hydroxychlorquine, HCQ, プラケニル®)は抗マラリア薬であり、マラリアの治療や予防のために用いられています。

ヒドロキシクロロキンはまた、全身性エリテマトーデス(SLE)皮膚エリテマトーデス関節リウマチ小児リウマチ、その他の膠原病の病状を改善するためにも用いられます。

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これらの病気に効果がある作用機序は未だにわかりませんが、結果として効くことが分かっています。

この薬が新型コロナウイルスに有効だとトランプ大統領も絶賛しているということです。

 新型コロナウイルスをめぐり、トランプ米大統領が繰り返し、「マラリアなどの治療に使われる薬が有効だと思う」と主張している。有効性は確認されておらず、副作用も指摘されているため、専門家はいさめ続けているが、トランプ氏は意に介す様子がない。

「とても強力な薬だ」「これは(状況を好転させる)ゲームチェンジャーだ」。新型コロナの対策について、ホワイトハウスで連日会見を続けるトランプ氏はこうした表現を何度も繰り返している。

トランプ氏が言及を続けているのはマラリアの治療薬「ヒドロキシクロロキン」。免疫に関わる病気の「全身性エリテマトーデス」や関節炎などの治療にも使われている。中国やフランスで、新型コロナの治療に効果が出たという研究報告があり、「特効薬」としての期待が出ている。

トランプ氏が抗マラリア薬を絶賛 専門家の懸念バッサリ:朝日新聞デジタル
新型コロナウイルスをめぐり、トランプ米大統領が繰り返し、「マラリアなどの治療に使われる薬が有効だと思う」と主張している。有効性は確認されておらず、副作用も指摘されているため、専門家はいさめ続けている…

記事によりますとまだ有効性が確認できていないということですが、中国では試験的に投与され一定の効果がありそうだということが示唆されているようです。

 

中国からは武漢大学人民病院において2月に実施された64名のSARS-CoV-2陽性の患者を対象にしたランダム化比較試験の結果が発表されています。

方法: 2020年2月4日から2月28日にランダム化比較試験に参加した患者は、無作為にコントロール群の標準療法(Antiviral Agent、Antibacterial agent、Immunoglobulin、Corticosteroid)とテスト群の標準療法+ヒドロキシクロロキン(HCQ)に割り当てられ、5日間の治療の後、治療成績、臨床的回復までの時間(TTCR)、臨床的特徴が評価されました。コンピュータ断層撮影検査(CT)は、HCQの効果を評価するために、ベースライン時(Day1)および治療5日後(Day5)に実施されました。

結果:HCQ(400mg/d)を標準治療に加えた治療を受けたテスト群では肺炎が改善した患者の割合が高く(80.6%、25人/32人)、コントロール群(54.8%、17人/32人)に比べて多くなりました。(P=0.0476) また、病気が進行し重症化した患者はHCQ群では0%(0人/32人)であったのに対してコントロール群では12.9%(4人)でした。また、臨床的回復までの時間(TTCR)に関しては、体温の回復時間と咳の寛解時間がHCQ治療グループで大幅に短縮されました。

結論:COVID-19の患者に対するHCQの使用はTTCRを大幅に短縮し、肺炎の吸収を促進する可能性があります。

 

出典:https://www.pancan.jp/index.php?option=com_content&view=article&id=967:%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%EF%BC%9A%E7%B1%B3fda%E3%81%AF%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%B2%BB%E7%99%82%E3%81%AB%E6%8A%97%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2%E8%96%AC%E3%81%AE%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%82%92%E8%A8%B1%E5%8F%AF&catid=113&Itemid=1043

 

ヒドロキシクロロキンに関して、詳しくはこちらのPDFに記載されています。

症例数は少ないですが、効果が示唆されたケースがありますので今後の研究に期待ですね!

米国食品医薬品局(FDA)は、コロナウイルス治療に抗マラリア薬の使用を許可を出したということでますます話題になっています。

公的機関が使用に問題なしというお墨付きを与えたということですね。

効果のほどはこれからの研究次第ですが、アメリカ内での治験はOKということになります。

もともと欧米では炎症を抑制する抗炎症剤としてリウマチや全身性エリテマトーデスに使用されていますので、肺炎も肺の炎症ですのでこの薬の効果が期待されています。

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追記:ブラジルで副作用のためクロロキンの治験終了

残念なニュースがありました。

ヒドロキシクロロキンと同様に抗マラリア薬として使われるクロロキンで新型コロナウイルスの治療を試験的に行ってきたブラジルですが、このクロロキンの副作用で不整脈が出てしまい心臓に負担をかけるという事でクロロキンを使った治療を終了したとのことです。

新型コロナウイルスから生還したとして、心臓に重いダメージを残してしまえば本末顛倒となりかねません。

まだ「ブラジルでは…」という段階ですので、今後の情報に注目です。

うまく行って欲しいです!

 

 

急性膵炎などの治療薬剤「フサン」

これまた違う病気のもともと使用されていた薬です。

商品名が「フサン」で成分はナファモスタットというものです。

この薬の効果は、新型コロナウイルスが細胞内に入り込むことを阻害する役割です。

 

そもも今さらですが、ウイルスというものはRNAという遺伝情報のみを持つもので、生物とも言いにくいものです。

ウイルスは人間や動物などの細胞の中に入り込んで、その細胞が本来持つ機能を横取りして自分(ウイルス)を複製します。

細胞内で自分を増やし細胞内があふれると、細胞膜を破って近隣の細胞にばらまかれます!!

そして付着した細胞内に入り込んでまた自分を複製して破裂させてばらまく・・・

ということを繰り返して発症させます。テロリストみたいな奴らですね!

しかも相手のリソースを奪って勝手に使い倒し、破壊してばらまくを繰り返す・・・改めて考えるとろくでなしです!!

 

その最初の細胞内に入り込むことを邪魔する可能性が高いのが「フサン」です。

  • 本年3月初めにドイツのグループはナファモスタットの類似の薬剤であるカモスタット(Camostat mesylate、商品名フォイパン)のSARS-CoV-2に対する有効性を発表したが(参考文献1)、カモスタットと比較してナファモスタットは10 分の1以下の低濃度でウイルスの侵入過程を阻止した。
新型コロナウイルス感染初期のウイルス侵入過程を阻止、効率的感染阻害の可能性がある薬剤を同定|東京大学医科学研究所

ドイツのグループが発見したものより、ナファモスタットの方が少ない量で効果が出たことを東京大学医科学研究所が突き止めました!

詳しくは↓こちらの公式ページへ

新型コロナウイルス感染初期のウイルス侵入過程を阻止、効率的感染阻害の可能性がある薬剤を同定|東京大学医科学研究所

 

新型コロナウイルス感染初期段階で投与できれば、ウイルスの増殖を抑えることができることから重症化を防ぐとともに、回復を早めることができるかもしれません!

また、「フサン」は既存の医薬品になりますので、ヒトに対する安全性は確認されていています。

ですので安心して患者に投与することができますので、治験の進みも早いでしょうね!

 

新型コロナウイルスの治療法さえ確立してしまえば、恐れることは少なくなります。

より安価で簡便で安全性の高い方法であればなお世間に広がりやすいですので、今回の騒動の鎮静化は早くなります!

研究者の皆さんには是非とも頑張ってほしいところです!!

 

まとめ

これからも世界中で研究が進められますので、様々な報告が上がってくることでしょう!

一日も早く新型コロナウイルスの治療方法が確立されることを祈っております!

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