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世界最悪級の情報流出!?ブロードリンクが危ないかも?

事件

神奈川県から委託されて、サーバーに使用していたHDD(ハードディスク)を処理したと偽って中古販売していた問題です。

会社ぐるみではなく、一社員が勝手に持ち出してオークションなどでHDDを転売していたということです。

ことの重大さも認識できていなかったんでしょうかね??

 

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不正転売事件。横領?

今回の事件は記事によりますと、

 納税などに関する大量の個人情報や秘密情報を含む神奈川県庁の行政文書が蓄積されたハードディスク(HDD)が、ネットオークションを通じて転売され、流出していたことが朝日新聞の取材で分かった。県のサーバーから取り外されたHDDのデータ消去が不十分なまま、中古品として出回っていた。県によると、データの消去から廃棄までを請け負った業者の社員が、転売に関与したことを認めているという。

引用元:https://www.asahi.com/articles/ASMD605GCMD5UTIL068.html?iref=pc_rellink_01

ということです。

セキュリティの問題や重要情報保護の観点から、このような公的機関や会社などで使用された記録装置の処分は専門業者が中身のデータが復元されないように(情報が漏洩しないように)完全に消去して処分するようになっています。

 

そのままの形でHDDなどをゴミに捨てると、それを拾って中のデータを取り出したり、復元したりする方法はたくさんありますからね。

ましてや県などの行政や企業などでは漏洩しては困るデータが詰まっているでしょうから、大変なことになります。

 

以前聞いたことがありますが、個人会社のサーバーのHDDが急に故障し、中の仕事のデータが取り出せなくなった!と大騒ぎになりました。

そこで、HDDの復旧サービスを行なっている会社に駆け込んだら・・・・

「データの復旧に50万円かかる」

と言われたそうです。

ですが、その社長は即決で依頼して、なんとか重要データは取り出せたそうです。

その社長の言葉では、

「データが戻るなら50万円は安い。痛い出費だけど・・・」

と言っていましたよ。

ちなみに現在のHDDというデータを記録する部品の値段は、

SEAGATE 3.5インチ内蔵HDD ST2000DM005 (2TB SATA 5400rpm) 代理店保証1年

価格:5,702円
(2019/12/6 23:44時点)
感想(16件)

このくらいの値段です。保存容量も2TB(テラバイト)ですね。
(安くなりましたね〜)

この中身を復旧させるために50万円を使ったということですね!

 

話は脱線しましたが、いかに中身のデータが重要なのかがわかったかと思います。

値千金というべきもので、部品より中身が大事なんですね。

データの内容によっては(絶対ダメだけど)横流し的に販売すれば目玉が飛び出るような金額がつくでしょうね!

 

中古のHDDは売れる!?

そもそもの問題なんですが、パソコンの自作やDIY、自分で修理するということをしない人の方が多いと思います。

中古のHDDが売れるのか疑問の人も多いでしょう?

ですが実際は意外と売れるのです!

 

私もパソコンの修理や自作をしますが、HDDは中古では買わない派ですけどね。

パソコンを構成する部品の中で一番壊れるところがHDDだからです。

最近はメーカー保証も1年付いてきますが、昔はHDD単体で購入だと10ヶ月くらいしかメーカー保証がつかなかったですからね。

メーカー側も消耗品という認識でそれなりに故障すること(素人の組み付けだと故障の確率があがるから)も認識されていたのですね。

 

ですが、それなりの値段がする部品ですので、とりあえずでテスト機のように自作する人からは中古のHDDは人気だったりします。

パソコンのパーツショップに行きますと、中古のパソコンだけじゃなくパソコンパーツもそれぞれで販売されていますが、その中にHDDもありますよ!

ちなみに楽天市場でも販売がありました。

SATA 2TB 7200RPM 3.5 HDD [FHDD-13]【中古】【メーカー混在】 (デスクトップパソコン用ハードディスク) (2000GB) 【内蔵】【交換】【バルク品】【PCパーツ】【中古パーツ】【パーツ】【パソコンパーツ】

価格:4,620円
(2019/12/6 23:55時点)
感想(7件)

これですと1,000円くらいしか違いがないので、私だったら新品の方を買いますけどね。

 

ヤフオクですとピンキリで出品されていますね。

 

入札の多い順で並び替えてみましたが、結構入札があるようですよ。

 

ただ、本当の中古(動作確認済み)としても2TBクラス(ありふれたサイズ)ですと1つで1,000円未満ですし、複数個まとめても2,000〜9,000円くらいのようです・・・

記憶容量が4TBや6TBととなると、1個でも6,000円前後から取引があるようです。

サーバー用だと大容量のHDDとか、信頼性の高い(故障しにくい)モデルとかになるのかもしれません。

ヤフオクで見つけた8TBという大容量のHDDで入札があったのがこちらです!

 

 

【キャッシュレスで5%還元】【中古】Western Digital製HDD WD80EFZX 8TB SATA600 500~1000時間以内 元箱あり

価格:29,250円
(2019/12/7 00:18時点)
感想(0件)

中古でこの値段です。

新品ですとアマゾンでありましたが、

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 8TB WD Red NAS用 WD80EFZX 5400rpm 3年保証

WESTERNDIGITAL
5つ星のうち3.5 45個の評価 | 5が質問に回答済み

価格: ¥47,900

容量: 8TB
WD Red シリーズ HDD
メーカー保証:3年
フォームファクタ:3.5インチ
回転数:5400rpm
インターフェイス:SATA3.0
キャッシュ:128MB
外形寸法:高さ26.1×長さ147×幅101.6mm

引用元:Amazon

この金額です!

これでしたら中古がかなりお得な値段で手に入るので良いですよね。

こういうHDDを持ち出して転売していたのかもしれませんね!

 

ニュース記事によりますと転売されたHDDは3〜4TBになりそうですね。

 転売されたHDDは縦約15センチ、横約10センチ、厚さ約2・5センチ。少なくとも9個あり、この中に保存されたデータの容量は27テラバイトに上る。

HDD9個で27TBということなので、

27 ÷ 9 = 3

ですから、3TBかな?

でもHDDの限界までデータが入っていたとは考えられないので、4TBくらいのHDDだったかもしれません。

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HDDの中身もヤバかった!?

実は、この廃棄HDDの勝手な持ち出しと転売だけが問題だったわけではないのです!

先ほどから何度か言いましたが、中身のデータが重要だったのです!

 

HDDの中身のデータは特殊な処理をしないと復元不可能まで消去することができません!

あとは物理的に穴を開けるとか、叩き潰すとかしないとダメですね!

 

今回は、持ち出したことはもちろんダメですが、それ以上にデータの消去が不十分だった可能性があります!

そして、このブロードリンク社の取引先がやばそうな機密情報を取り扱っているところが多くて新たな火種になりそうです・・・

 

ブロードリンクのホームページには実績紹介が掲載されていまして、そこには日本郵政の

パソコンはデータ消去を実施し、故障品はリペアをした上で、キッティングを行いリユース・レンタル。

引用元:https://www.broadlink.co.jp/katsugyou/works.html

ともあります。

ツイートの通り、保険会社や証券会社、メガバンクなどの仕事も手がけているようです。

誤解が無いようにですが、ブロードリンク社はパソコンの処理だけではなく、オフィス丸ごとなんでも処理し、リースしたりと幅広いことを行なっています。

主要な取引先は、

  • マイクロソフト
  • 東京センチュリー株式会社
  • 富士通リース株式会社
  • 三井住友ファイナンス&リース株式会社
  • 三井住友トラスト・パナソニックファイナンス株式会社
  • オリックス環境株式会社
  • リコーリース株式会社
  • JA三井リース株式会社
  • 株式会社芙蓉総合リース
  • 日本アイビーエム株式会社
  • 株式会社三菱東京UFJ銀行
  • 株式会社三井住友銀行
  • 朝日生命保険相互会社
  • 三井住友海上火災保険株式会社
  • 損害保険ジャパン日本興亜株式会社
  • 株式会社東京証券取引所
  • 大和証券株式会社
  • 岡三証券株式会社
  • みずほ証券株式会社
  • SMBCコンシューマファイナンス株式会社
  • 日産自動車グループ各社
  • 三菱重工業グループ各社
  • 株式会社デンソー
  • 富士フイルムホールディングス株式会社
  • 中国電力株式会社
  • 東北電力企業グループ
  • 清水建設株式会社
  • 株式会社長谷工コーポレーション
  • 日本郵政グループ各社
  • 東日本旅客鉄道株式会社
  • 株式会社セブン&アイ・ホールディングス
  • 株式会社ファーストリテイリング
  • 最高裁判所
  • 防衛省
  • 官公庁・地方自治体

引用元:https://www.broadlink.co.jp/company/profile.html

 

中古で購入した人がHDDの中身を見てビックリ!

神奈川県が持っていた個人情報を含む膨大な行政文書が流出した問題は、本来なら破壊処分されたはずのハードディスク(HDD)を、ネットオークションで落札した男性が見つけたことで発覚した。

「なんだこれは……」。IT関連企業を経営する男性はこの夏、パソコン画面を見つめながら絶句した。

税金の滞納者と滞納額、差し押さえを検討する書類、入札金額について検討した書類、学校の教職員名簿、発電所の設計図とみられる図面、職員の勤務表、水道局の工事に関する図面……。これまで見たことがないような情報ばかり。「これはまずい」と直感し、背筋が寒くなった。

男性は、仕事に必要な中古のH…残り:999文字/全文:1268文字

2019年12月7日04時50分 朝日新聞デジタル

https://www.asahi.com/articles/ASMD65CTGMD6UTIL040.html
https://www.asahicom.jp/articles/images/c_AS20191206002532_comm.jpg

 

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真面目に働いている社員がかわいそう・・・

今回は50代の会社員が勝手に処分予定のHDDを持ち出して、無断で転売したという事件です。

犯行に及んだ男性会社員は以前から同じような犯行を続けていた可能性があります。

ですので、他の企業で使用していたサーバーなどのHDDも無断転売されていた可能性がありそうです。

ニュース記事でも、神奈川県のサーバーから取り出したHDD以外のHDDを無断で所持していたことがわかっています。

 神奈川県庁のハードディスク(HDD)が不正に持ち出され、大量の行政データが流出した問題で、処理を請け負ったブロードリンク(東京都中央区)は6日、50代の男性社員が今回の問題とは別のHDDを持ち出したとして、警視庁に被害届を出した。捜査3課が窃盗容疑で任意で事情を聴いている。

同社によると、HDDの流出情報を受けて社内を調査。今月3日の退勤時に男性に声をかけたところ、私物を入れるロッカーに入っていた自身の荷物の中から、処分するはずだったHDD5~6個が見つかったという。神奈川県のHDDについても事情を聴いたところ、持ち出してネットオークションで転売したことを認めているとされる。

男性はデータ消去担当で入社4年目。作業場に入るにはIDカードと指紋認証が必要で、私物も持ち込めないルールだった。

引用元:https://www.asahi.com/articles/ASMD65WC4MD6UTIL069.html

 

どれだけの情報が流出したのか?

どれだけの個人情報が流出したのか?

そのデータは悪用されていないか?

など、今後も操作が続いていくと思います・・・。

 

 

廃棄するくらいならまだ使えるから、捨てたことにして貰っちゃおう!

そうだ!まだ使えるから、オークションに流して必要な人に役立ててもらえば良いね!

 

なんて簡単に考えた犯行だったのかもしれませんが、どれだけ重要な物を取り扱っていたのかわからなかったのでしょうか??

恐ろしいですね・・・。

 

真面目に働いていた他の社員がかわいそうです!

今回のことで信用を失ってしまったブロードリンク社もかわいそうですね。

指紋認証などのセキュリティ管理(入退室管理も含め)もあり、作業場への持ち込み持ち出しも禁止していたようですが・・・。

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